土砂降りの日に川にいくということ |
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2016年6月 |
![]() 雨は激しく降ってきている。 案の定、川は泥濁り。 ヤマメの顔が見たくて見たくて、なけなしの時間を作ってやってきたのに。 どうせ釣りにはならないだろうと思いつつ、淡い期待を持って、レインウェアを着込んでもやってやろうと思ってきたのに。 雨と風はクルマを揺らすほどひどい。 ボクは呆然と茶色の川をクルマの中から眺めるしかなかった。 仕方が無い、ボクは周辺の川巡りをすることにした。 釣り道具を持って、釣りをしない川を巡る不思議な体験をした。 楽しくない、けど、いつか役に立つと思うので、無駄とも思えない。 不思議な気持ちで川を6本見て回った。 だめな川、今度来てみようと思う川。思ってもみなかった渓相の川。 次にこれるかな。 川は答えない。ごうごうという音を立てて沈黙していた。 END
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