ヒラスズキ 磯とサーフ 初釣り釣行 |
---|
2016年1月 |
![]() 日差しは冬のそれではない。ネオプレンのウェダーの中は汗ばみ、持ってきたダウンジャケットは車の中に置いてきたのは正解だった。 日本でも有数の温暖なこの地域は、一月のソルトウォーターでも、ゴアのウェダーで十分だった。 平らな磯を露出しはじめた海は、日が上がるとともに穏やかになってきた。 ヒラスズキ釣り初挑戦、そして2016年の初釣り。 ダイナミックな磯のサラシを向かい風に向かって大きなルアーを投げるイメージだが、今日は、どこまでも穏やかな海で、サラシさえも、時々しか出ない。 平らな磯とはいえ、寄せる波がぶつかる先端の方に立つ地元の釣友のようには前に出られない。 次第に潮が引いてくると、ようやく前に進めるが、同時にサラシも無くなった。 一箇所目の磯で、今日、ヒラスズキの出る気配はすっかりなくなった。 移動。 「サーフでヒラメを狙いましょう」 二箇所目は、小降りのサーフで両側に磯場がある。左の磯場の方面には、サーファーが沢山、やってこない波待ちをしていた。 釣友は左よりにある小河川の方へ行った。 私は右側の磯場に少しずつ近づいていった。 例え釣れなくても、暖かい日差しに囲まれて、綺麗な海にルアーをブン投げては引くという行為は、心の自由を一投ごとに取り戻していく作業だ。気分が悪いわけがない。 岩礁帯の脇を何気なく、この日のために購入したミノーを通すと、ガツっと根がかりのような感触だった。 「しまった、根がかったか…」 根がかりを外す仕草でロッドを2、3回、あおった。 すると、ゴツゴツと生命感のある手応えがあった。急いで巻いてみる。 大きくはないが、経験したことのない手応え。シーバスではない。 寄せてくる波に洗われたのは、ヒラメ、いやソゲ。 今回、ガイド役を担当してくれた釣友が急いで駆け寄ってきた。前回、案内してくれたオオニベ釣りではボーズだったので、彼もほっとしたのだろう。自分以上にうれしそうにしてくれた。 ヒラメ釣り。 2006年を最後に、ヒラメルアーからは遠ざかった。あまりにも釣り場が遠く、そして釣れなかった。当時揃えたルアーは既に手元に少ししか残っていない。 ひょんな所で、初体験。 ちょうど節目の10年経過したところで、初めてのヒラメを釣るとは何か面白い。 活性が上がった僕たちは、サーフと磯をその後、ランガンしたが、暗くなっても2匹目の魚を手に入れることは出来なかった。 2016年の釣りはこうして始まった。 END
|
|