2020 初釣り 


新型コロナウィルスのせい
2020年6月


すべて新型コロナウィルスのせいである。

解禁から絶好のGW前後がフイになり、解除宣言がでるのを今か今かと待ち構えていた。

釣りに行けない日々が半年に及ぶのは釣り再開してからおそらく初めてだ。

在宅中に巻き込んだフライと入手したスイッチロッドを持ち込もうと意気込んでいたが、近くの川で練習したときにあまりにキャストが出来ないことを自覚し練習不足のまま行くことに躊躇。

さらに、梅雨に入って増水、濁流でもし渓流がムリだったらバス釣りにしようと、荷物がどんどん多くなる課程で、スイッチロッドを諦めた。

結局、渓流ベイトと#4のフライタックルを最小単位にし、さらにバス用のスピニングを出張バッグに詰め込んだ。

 出張日が近くなるにつれ、天気予報はめまぐるしく変化。

結果、初日は天気が持つが、二日目は午後から大荒れという状況になった。

 半年ぶりに北に向かう。新幹線はがら空きだ。

まだ本格的な移動が始まっていない。いつもの駅でレンタカーを借り、山に向かう道を進む。

天気は曇りで、雨の降る様子はない。

最初の川には誰も入っている様子がなかったが、半年ぶりなので、もう一つのヤマメの川に行くことにした。

2日分の釣り券を購入し、いつもなんらかの反応のある場所から入る。

ルアーとフライの両方のロッドを持って入ったが、半年ぶりの釣りで手際も悪い。

ルアーのロスト、フライのロストと散々な上、魚の反応も全くなく脱渓地点に到着。

例年なんらかの反応があるところで全く反応がなかったことや、在宅期間中で衰えまくった足腰の疲労がひどいこともあって、途方に暮れる。

とりあえず、当初の予定通り、下流へ移動する。

するとその入渓点の下流でルアーにバイトがあったので、釣り下ることにする。

しばらく行くと雨が降り出した。げんなりしたところで、足下がフラつき、クビまで水に浸かってしまう。

かなり激しい沈!予想はしていたが、かなり足腰の筋肉が衰えている。

入渓点まで戻るのも遠いし、脱渓する橋まで無理矢理釣り下るが、既にメンタルがダメになっていることもあり、無反応。最後の脱渓場所でも田んぼのぬかるみに入り四苦八苦だった。

車に戻り、ウェダーの水を絞りだして、しばらく休憩する。

足腰は相当無理がきているが、まだ数時間あるので、ウェーディングスタッフを使いながらつり上がることにした。

すると、すぐに、ここぞという場所でようやく2020年最初のヤマメがヒット。

8寸程度だが顔が大きく体高の高いでかくなりそうなヤマメだった。

足腰が相当きているが、感動で震えが来た。もう少しつり上がるものの、一匹釣った安堵感と疲労で初日を終了とした。

翌日、2つの川のどちらにするか迷うが、やはりヤマメの川に向かった。

昨日の反応の薄さから期待していなかったが、下流部に入ったところで一投目から7寸サイズがヒット。

その後も小さいもののヒットを重ねて行き、途中フライに変更してドライでヤマメを堪能することができた。

午後に入り、雲行きも怪しくなり、最後に入った場所では無反応。

直後に大粒の雨になり、2020年の初釣りを終了した。

END