SDL(Simple DirectMedia Layer)とは |
Simple DirectMediaLayer(SDL)
とは、Linux、Win32、BeOSといったプラットフォームをサポートするマルチメディア対応の
低レベル入出力ライブラリです。SDLには、 ビデオ関連機能、イべント処理関連機能、
オーディオファイル再生関連機能、 CDオーディオ再生関連機能、スレッド関連機能
といった機能があり、 まさにマルチプラットフォームに対応したWin32上のDirectX
のようなライブラリです。
またさらにMacOS、FreeBSD、Solarisなどへの対応もアナウンスしています。
SDLを用いた代表的なゲームとして、
Loki Entertaimentの「Mythll: Soulblighter」、「Civilization: Call toPower」
があり、その外にも多くのゲームが存在します。
MS-Windows上でプログラム開発環境を構築しようと考えると、どうしても
「Visual Basic」、「Visual C++」といった市販ソフトを購入する羽目になってしまいます。
「ちょっとプログラミングに興味がある」とかいう場合、高価なので
中々踏み切ることが出来ないという人も多いと思います。
また、「プログラム開発したいんだけど、linuxはちょっと」と二の足を踏んで
いる人も多いと思います。
そういう方に、MS-Windows上でのSDL開発環境の構築をお奨めします。
SDLはLGPLライセンスであるため、Cygwin/Mingw32と併せて、フリーなプログラミング開発環境を
構築することが出来ます。
また、「linuxはちょっと」と二の足を踏んでいる人も、Cygwinのコマンド群を使っていくことで
linuxのコマンド体系というものを理解していくことが出来ます。「CUIはちょっと苦手」
という人も、これを機会にぜひ、コマンドプロンプトを開いて頂けると幸です。
ということで、貴方もこのSDLを使ってマルチプラットフォーム開発環境を構築してみましょう。
binaryの入手 |
MS-Windows上でSDL開発環境を構築するためには、以下のbinaryを入手する必要があります。
この他に、「Mule for Win32」といったエディタ等があると快適に開発出来るでしょう。
もちろん、自分の好みのエディタで結構です
(binaryの入手先は、どこにbinaryがあるか分かりにくいため、Toppageへのリンクと
binaryへの直接リンクの二つです。しかし、binaryへの直接リンクは
Webpageの内容が変更される可能性が大きいので、切れることがあります)。
Cygwin-B20のインストール |
Cygwin-B20は、ディレクトリ"c:\cygnus"にインストールします (もちろん任意なディレクトリでもかまいませんが、以下はディレクトリ"c:\cygnus" にインストールされているものとして述べます。また、NT等の場合は、Administrator 権限でインストール下さい)。
SET PATH=c:\cygnus\cygwin-b20\H-i586-cygwin32\bin;%PATH%
Mingw32のインストール |
Mingw32は、ディレクトリ"c:\mingw32"にインストールします。
SET PATH=c:\mingw32\bin;%PATH% SET GCC_EXEC_PREFIX=c:\mingw32\lib\gcc-lib\ SET LIBRARY_PATH=c:\mingw32\i386-mingw32\lib;c:\mingw32\lib SET C_INCLUDE_PATH=c:\mingw32\i386-mingw32\include;c:\mingw32\include SET CPLUS_INCLUDE_PATH=%C_INCLUDE_PATH%;c:\mingw32\include\g++ SET OBJC_INCLUDE_PATH=%C_INCLUDE_PATH%
Win32開発用SDL-1.1.2(Mingw32版)のインストール |
Win32開発用SDL-1.1.2(Mingw32版)"SDL-devel-1.1.2-mingw32.tar.gz" は、ディレクトリ"c:\tmp"に置き展開します (もちろん任意なディレクトリでもかまいませんが、以下はディレクトリ"c:\tmp" に格納しているものとして述べます)。
c:\usr\local\cross-tools\i386-mingw32\bin;
SET PATH=c:\mingw32\bin;c:\usr\local\cross-tools\i386-mingw32\bin;c:\cygnus\cygwin-b20\H-i586-cygwin32\bin;%PATH%
DirectXのヘッダとライブラリのインストール |
クロスコンパイルに必要なDirectXのヘッダとライブラリ"directx-cross.tar.gz"を ディレクトリ"c:\usr\local"に置き展開します(以下はディレクトリ"c:\tmp" にDirectXのヘッダとライブラリ"directx-cross.tar.gz"を格納しいているものとして述べます)。
testツールのコンパイル |
以上の手順でSDL開発環境の構築は完了しました。 それでは、testツールをコンパイルして実行しましょう。