Borland C++ Compiler 5.5上でのglut開発環境の構築

since 2000/05/30
last modified 2001/02/15

はじめに

glut(OpenGL Utility Toolkit)は、シリコングラフィックス社からNVIDIAへ移動した Mark Kilgardが作成、公開しているライブラリで、従来のglauxライブラリによく似た、 それでいてより複雑なプログラムを作成できます。

ただ日本では、OpenGLプログラミングのバイブル"OpenGLプログラミングガイド(第2版)" いわゆる赤本がglauxライブラリを使って教えているので、glauxライブラリを使った プログラムが多いです(VC++に最初から入っているのも大きいですが)。

しかし、Linux、Solaris等のマルチプラットホームで動作するプログラムを作成したいと 考えているならば、glutで作成した方がいいでしょう。

ということで、今回は「Borland C++ Compiler 5.5」上でglutの開発環境も構築してみましょう。

後述:

新しいマシンが手に入ったので、OSにMS-Windows2000を入れてみるとglutが何故か上手く 動作しない。そこで色々といじり回したあげく、なんとか「glut-3.7.3」を入れることが出来ました。 ここでは「glut-3.7.3のインストール」について説明します。

前回の「glut3.6のインストール」についてはいちおコメントアウトして、 このhtmlファイルのソースには残しておきます。多分必要無いとは思いますが。

glut-3.7.3のインストール

「glut-3.7.3」は、 Nate Robins - OpenGL - GLUT for Win32から glut-3.7.3-dlls.zipダウンロードします

  1. ダウンロードしたバイナリを展開し、Borland C++ Compiler 5.5用の .libファイルを作成します。
    # implib -f glut32.lib glut32.dll

  2. 作成した"glut32.lib"ファイルをディレクトリ"c:\Borland\bcc55\lib"  にコピーします。

  3. 同様に"glut.h"ファイルをディレクトリ"c:\Borland\bcc55\include\gl"へ "glut32.dll"ファイルをPATHの通った ディレクトリへコピーします。

サンプルプログラムのコンパイル

以上の手順で「Borland C++ Compiler 5.5」上でのglut開発環境の構築は完了しました。 それでは、サンプルプログラムをコンパイルして実行してみましょう

  1. OpenGL SamplesのWebPageから samples.zipをダウンロードします。

  2. ダウンロードした「samples.zip」を適当なディレクトリ(c:\tmp等)に展開します
    (以下はディレクトリ"c:\tmp"に展開されたものとして説明します)。

  3. コマンドプロンプトから、ディレクトリ"c:\tmp\samples"に移動し、 ソースファイル"accum.c"をコンパイルします。
    # cd \tmp\samples
    # rename accum.exe accum_old.exe
    # bcc32 accum.c glut32.lib

  4. ご苦労さまでした。それでは、プログラムを実行してみましょう (同様に他のソースファイルもコンパイルしてみて下さい)。
    # accum.exe

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